擬制資本(架空資本)・・・現実資本を基礎として成り立っている。株式や社債、土地などは それ自体としては価値をもっていないが、売買され値がつく。 だから、資本として擬制(みなされる)される。 これを資本の「二重化」という。 会社とは・・・営利(利益を図ること)を目的とする社団法人。 法人とは・・・人間と同じように契約をしたり、訴訟を起こしたり法律上の権利を会社にも 与えること。法によってつくられた人。 株式会社の特徴・・・資本所有者と経営機能(経営専門家)の分離。 資本所有者 ・・・資金だけ出し実体的経営から分離。経営方針などには係らない。 単なる経営者 ・・・企業者利得・利潤から分離。他人資本の単なる管理人・支配人。 個人企業から株式会社への発展・・・直接的な所有者だけでなく色んな階級や階層から、お金が集められ 資金的面からも社会性を帯びてくる。 企業の社会的存在・・・上記のような直接資金だけでなく、銀行の設立とともに信用制度の発達によって あらゆる国民の貯金などが企業に融資され一層社会性を強める。 またガス・水道・電気、港湾、鉄道、通信、産業道路など経済活動の基盤をな す社会資本整備によって存立しているように、企業は無媒介に存在しているので はなく、社会的協力によって存在している。 企業を利潤第一主義から人間的なものに こうして企業は社会的に存在・生かされているが、生産手段の私的所有(株主など資本家)のため制度上経営の決定権を経営者が掌握し、そのため利潤中心の運営がなされている。 問題は「会社は誰のものか」というところから、「誰のために経営されるべきか」への、転換を求めたたたかいが重要となっている。 企業の社会性・公共性は、そこでは労働運動が階級闘争のヘゲモニー(指導権)を争わなくてはならない土俵となっている。 企業を社会的存在にふさわしい人間的なものに変革していく闘いが、今日ほど労働者・労働組合に課せられている時はない。 福岡県 北九州市 若松区 ビジネスホテル うめかぜ組合

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